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2009年2月 4日 (水)

《二人は何処へ?〜其の②満武志選手編》

《二人は何処へ!〜其の②》《二人は何処へ!〜其の②》《二人は何処へ!〜其の②》《二人は何処へ!〜其の②》☆もう一人の気になる元ボクサーは満武志(東拳)である。現在フラッシュ赤羽ジムの会長である川島勝氏が東拳ジムのトレーナー時代に手塩にかけて育てていた選手だった。満選手は大阪市出身の精肉店の息子である。上京して来て、彼はとんとん拍子に強くなりJ・フェザー級の全日本新人王となった。まだ当時21才と若く、遊び盛りである。酒を覚え、いつの間にかタバコまで覚えてしまったのである。たまり兼ねて注意してもおそらく陰で吸っていたに違いなかった。それでも試合は難無くこなして行き日本ランキングの2位まで掛け上がって行った。息切れもしないので不思議であった。しかし、案の定しかり、その後の試合でやっとの思いで勝った試合があった。明らかにスタミナがなく動きも鈍くタバコに依る兆候だと皆が思ったのである。「あの野郎!また陰でタバコをスパスパ吸ってやがったんだな〜!」とトレーナーが言った。たまらずタバコ禁止令をだした。…1983年7月初めに日本J・フェザー級王者の岩本弘行選手(ヨネクラ)への挑戦が決まったのである。試合は9月27日に決定した。会長やトレーナーは「あれだけこっぴどく云ったタバコは大丈夫なんだろな〜?」心配の種が消えなかった。それでも練習を順調にこなしタイトルマッチに備えた。そして、いよいよその日がやって来たのだった。日本ジュニア・フェザー級王者のベテラン岩本選手と新進気鋭の満選手の試合と云う事で後楽園ホールは超満員となった。…試合のゴングがなった。初回から岩本が接近戦に持って行く。お互い細かい打ち合いから始まった。2R4R6Rと岩本が左ジャブから右ストレート左ボディーでポイントを奪う。間の3R5Rと満が左右フック右ストレートで応戦。ポイントを取ったとみた。7Rに岩本の強烈な左右ボディーブローで満がグロッキーぎみになる。さらに左右フックでダウン寸前になるが満は持ちこたえた。8Rからは満が逆転を狙って左右フック右ストレートで猛追するが岩本の上手いダッキングに交わされる。しかし、満のショートアッパーの細かいパンチは顎をとらえていた。満がポイントを上げたと見た。9R10Rも同じ展開でラスト30秒に今度は岩本の猛ラッシュがあるが満も動じず左右フックの打ち合いになったところで最終ゴングがなった。その最終回の打ち合いに、凄い歓声が上がった。…(100対94)(100対96)(99対95)で王者岩本選手が3対0の判定勝ちだったが数字程の差はなかったように思えた。岩本選手は返り咲きを含め10度目の防衛に成功した。いずれにしても、私は引き分けのように見ていた。…翌年に岩本選手は、のちの世界王者になる六車卓也選手(大阪帝拳)にKO負けして引退した。現在は板橋区大山駅近くで(以和もと寿司店)を経営している。満武志選手は次の試合で判定勝ちしたが、その後の試合では判定負けして引退した。岩本選手とは7年前のあるパーティー会場で会って話しが弾んだのだったが、満選手とは26年も会っていない。川島会長や当時の専任トレーナーに聞いても「いや〜!あいつ引退してからサッパリ顔もださず消えていなくなったって感じだね!どうしてんだろうね?」としか言葉が返ってこない。大阪に帰ったのだろうか?どこで何をして暮らしているのだろうか?何とも懐かしいあの日の激闘の試合を思い出すのである。〜正に強者(つわもの)どもの夢の後である。

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