《元WBC世界バンタム級11位.健文トーレス(元大鵬ジム)…タクシー強盗容疑で逮捕!》
★5月15日のスポーツ紙の社会面で「元プロボクサー・タクシー強盗で逮捕!」との見出し文面。約1/4を割(さ)いた、かなり大きい紙面である。元世界ランカー・プロボクサーの健文トーレス(元大鵬ジム)本名=トーマス・マルティネス健文(けんぶん)21才が3月17日午後9時40分頃、友人の(元プロボクサー.21才)と2人でタクシーに乗車し大阪市内で降りる際、運転手(50代女性)の腕をつかみ押さえ付け「金を出せ!」と脅迫して、女性運転手の上着ポケットから現金を奪おうとしたが、防犯ブザーを鳴らされた為、慌てて2人は何も取らずに逃走したと云うもの。その他、踏み倒した運賃料金は約6000円。警察捜査によって、約2カ月後の5月14日にタクシー車内の指紋が友人のものと一致したために、強盗容疑で2人とも逮捕された。…健文トーレス元選手は、父ヘルマン・トーレス(52歳)元WBC世界J・フライ級王者(メキシコ)〜父の影響で4才からボクシングを始める。父から英才教育を受けて頭角を現し、全日本実業団アマチュア選手権バンタム級で優勝してプロの道へと進んだ。父の母国メキシコでデビューしTKO負けしたが、日本での試合は順調に勝ち進んだ。〜'06年4月9日に当時WBC世界バンタム級15位のクマントーン・ポープラムック(タイ)に判定勝ちして、10戦目で金星を上げ世界ランカーとなった。しかし、その年の8月27日に日本バンタム級王座決定戦で三谷将之選手(高砂)に10回判定負けして王座獲得ならず。…日本ランクは'06年4月〜(5位が最高)'07年12月でランク外に。世界ランクは'06年4月〜(11位が最高)'08年4月までの28位でその後はランク外となっている。生涯戦績アマチュアは21戦20勝(19RSC)1敗。'03年には全日本実業団アマチュア選手権バンタム級で優勝した。プロ戦績は12戦10勝(8KO)2敗。〈亀田興毅選手とは幼なじみ!〉亀田選手とは大阪市内の同じ小学校で1年後輩になる。亀田兄弟とは同じ空手道場にも通っていた仲間だった。…今年4月19日には2年振りの再起戦が予定されていたが体調不良を理由に前触れもなく突然引退していた。まだ、21才で元世界ランカーとはいえ、何らかの仕事がなければ収入源がない筈だ。ましてや2年も試合から遠ざかっていた。ハッキリした引退理由も発表していない、ただ体調不良のみで事情が不明で分からず謎だらけである。〜余りにも短絡的に犯罪を侵してしまうこの2人の若者に考えが及ばない。言葉も出ない。スポーツマンとしての自覚の欠如でボクシング界を去ったとは言え、非常に腹立たしい事件で面汚しである。…父は現在(大鵬ジム)のトレーナー。現役時代の王座期間'88年12月11日〜'89年3月19日と短命王者だったが81戦64勝(48KO)13敗4分と軽量級にしてはKO率が75%と高くメキシコではニックネームが「石の拳!倒し屋トーレス!」として人気があった。日本人選手との対戦も8度ありボクシング通には日本人キラーとしてよく知られた存在だったのだ。そして、世界王者の錚々たる顔ぶれとグローブを交えている。元WBAとWBC(第7代・10代)の両団体王者になったイラリオ・サパタ(パナマ)の名王者との試合15回判定負け。日本の渡嘉敷勝男選手(協栄)と4度対戦した、WBA世界J・フライ級(第7代)王者ルペ・マデラ(メキシコ)との試合12回判定負け。WBC世界J・フライ級王者(その後、王座15度防衛で韓国の英雄!)張正九との試合12回判定負け。ことごとく、もう一歩のところで王座に届かなかった。しかし、'88年12月11日、当時空位だったWBC世界J・フライ級王座決定戦に姜順中(韓国)と激闘のすえ12回判定勝ち。世界戦5度目にして王座初獲得。しかし、'89年3月19日初防衛戦の李烈雨(韓国)戦に9回TKO負けして王座を陥落した。日本人選手との試合は7勝1敗と強く日本人キラーと言われた。その日本人との試合の1敗が最後の試合となった。'94年6月10日、大場貴志選手(木村)に10回判定負けして引退、その後日本でトレーナーとなる。今、この父ヘルマン・トーレス氏は息子に対してどう云う思いなのだろうか?聞く術(すべ)もないが!
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コメント
更新お疲れ様です。
4月29日、お会いしたかったのですが…
大変申し訳そざいませんでした。
ヘルマン・トーレス。懐かしい名前ですね。
張正九と大橋秀行さんの1988年6月27日、後楽園ホールでの試合は、本当に感動しました。
大橋会長は、今度「エアボクシング」を普及していきたいとの事です。
僕も挑戦しようと思ってます。
投稿: じんじん | 2009年5月20日 (水) 00時08分